記事検索はこちらで→
2018.07.31

WING

英「テンペスト」構想、広範なネット接続を指向

武装はウエポンベイごと交換、容易なアップグレード

 

 既報のように英国はファンボロー・エアショーで将来戦闘機テンペスト構想を発表した。テンペストはF-35の次の世代を目指すだけに、ネット接続による共同運用性、それは空中における戦闘機同士の共同に限らず陸上部隊、艦艇、無人航空機との連携が可能でしかも通信システムは再構築できるものとしている。
 フレキシブルと銘打つ機能にはバーチャル・コクピットがある。つまりハードウエアに制約されずパイロットの要求に合わせ、迅速にアップグレードできるコクピットだという。また、機内収納武装は胴体下中央部に配置されるが、ウェポンベイは取り外し式で、ウエポンにより交換できるようだ。アビオニクスはオープン・アーキテクチャでプラグ・アンド・プレイ方式で容易に再構築でき、サイバー耐性の高い環境をプロテクタブル・バブルと呼んでいる。また、無人化を想定してノーコクピット・バージョンを想定している。
 アップグレード性では、ステルス性を確保した外部増加タンク、外部武装ディスペンサー、センサー、さらに将来のレーザー指向エネルギー兵器のオプションも機体下面にステルス性の外部ポッドに収納する構想だ。
 アフォーダビリティへの備えも本格的なデジタルプロセスにより、治具なしのロボット製造を想定している。整備の自動化も無人給油車、クローラー・ロボットによる機体表面修理、弾薬補給などが示されている。