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100万飛行当たりの事故発生率、昨年は1.71に
過去5年平均上回る、コロナで飛行回数減少が影響
国際航空運送協会(IATA)がこのほど発行した「2020年安全報告書」によれば、昨年の事故発生件数は38件となり、2019年の52件から大幅に減少。死亡事故も2019年の8件から5件へと減少したことが明らかになった。ただ、コロナ禍にあって世界的に運航規模が大幅に縮小しており、100万フライト当たりの事故発生率は1.71に。2019年には1.11だったことから、大きく上昇したかたちだ。さらに過去5年間(2016年~2020年)平均の1.38も、大きく上回ってしまった。一方、IATA加盟航空会社に絞れば、100万フライト当たりの事故発生率は0.83に留まり、過去5年平均の0.96を更に改善することに成功したという。
昨年は運航回数が2019年に比べて53%減少したことで、・・・
※写真=コロナ禍にあって100万フライトあたりの事故率が上昇。運航回数が減少したことで事故率が上昇したかたちだがIATAは引き締めに向けて警鐘を鳴らす