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航空業界、21年純損失額は477億ドルと予測
前回予測より悪化、ウォルシュCEO「危機根深く痛み増す」
国際航空運送協会(IATA)は4月21日(ジュネーブ現地時間)、2021年の航空業界の純損失額が477億ドル(約5兆1500億円)に達するという最新予測を明らかにした。2020年の業界純損失額は1264億ドル(約13兆6500億円)だったことから損失幅が大きく改善する見通しとなった。ただ、昨年11月に発表した2021年の損失予測では381億ドル(約4兆1100億円)だったことから、下方修正したことになる。
この点についてIATAのウィリー・ウォルシュCEOは「この危機(新型コロナ危機)は、誰もが予想していたよりも長く、深いものだ」との認識を示しつつ、「2020年から損失幅は減少するが、危機の痛みは増す」とコメント。「国内線市場には楽観的な見方があって、国内旅行に規制が無い市場の航空会社には回復がみられているが、・・・
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※写真=IATAは今年の航空業界の純損失予想を477億ドルに下方修正した(提供:IATA)