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2018.08.10

WING

エアバス、「ゼファーS」量産初号機が初飛行成功

計25日間におよぶ世界最長飛行

 エアバス・ディフェンス・アンド・スペースは8月8日(英国ファーンボロ現地時間)、太陽光発電で成層圏を飛行する高高度滞空固定翼型無人機「ゼファー S」(Zephyr S)の量産型初号機が、初飛行を成功裏に終えたことを発表した。初飛行を達成した「ゼファー S」は米アリゾナ州で7月11日に離陸した後、合計25日間以上を飛行し続け、世界最長の飛行時間を達成。エアバスは今回の飛行時間を世界新記録として登録申請を行っているという。なお、ソーラー発電によって駆動する「ゼファー S」は、今回の初飛行でシステム性能を実証し、試験飛行の目的をすべて達成した。
 ゼファーのプロトタイプは14日間以上の連続飛行を行っており、この記録はこれまでのあらゆる航空機の連続飛行時間の10倍にあたる。ゼファーは英国国防省が最初の顧客で、新記録を達成した今回の初飛行を英国政府がサポートした。