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2018.08.10

WING

双日、パーツアウト事業で年度内にアジア進出

欧米に次ぐ拠点に、パーツアウト事業拡大加速

 双日が航空機のパーツアウト事業を拡張する。これまで欧州・北米に拠点を構えてきたが、航空分野の成長が著しいアジアに、年度内にも進出する計画を明らかにした。
 パーツアウト事業は「ここ数年拡大することを目指してきており、昨年も順調に拡大していくことができた」とのこと。「この3〜4年間で、延べ機数として30機ほどを解体してパーツアウト事業を展開してきた」という。
 そうしたなか「今後アジアは無視することができない。中国を中心に経年劣化した機体が出てくるだろう」とし、アジア進出方針を固めた。
 既に欧米のパーツアウト関連企業がアジアの成長力に目を付けて、マレーシア、シンガポール、タイ、フィリピンなどアジア各国への進出を模索しており、双日としてもそうした流れに乗り遅れないよう、パーツアウト事業のアジア展開を目指す。双日が具体的にアジアのどこに拠点を構えるのか等については、現在検討中とのことで、各国の規制など調査して、評価・精査しているところ。
 前述したように3〜4年間で30機ほどのパーツアウトを展開してきた同社だが、「今後もこのペースを崩さずに展開していくことで、収益に貢献していく」ことを目指す。
 ちなみにパーツアウト事業では、「機体リースのチームともコラボレーションを展開している」としており、機体リースチームで抱えている投資家向けに投資商品としてパーツアウトビジネスを紹介することもスタート。パーツアウト事業への投資は、リース機体に対する投資よりも安価となることから、投資家にとっても投資検討しやすい案件が多いことが特徴だ。