ウイングトラベル
●訃報 坂巻伸昭JATA会長・東武トップ社長が死去
肺がんで闘病中も、JATA会長続行決意の矢先 日本旅行業協会(JATA)会長で東武トップツアーズ代表取締役社長執行役員の坂巻伸昭氏が7月13日23時18分、肺がんのため死去した。62歳。通夜、告別式は家族葬にて執り行う。後日「お別れの会」を執り行う予定だが、詳細は未定。
坂巻氏は、1982年4月に東武鉄道入社。2012年6月に東武鉄道取締役、2013年8月にトップツアー代表取締役、東武トラベル代表取締役に就任し、2015年4月より東武トップツアーズ代表取締役を務めている(現職)。
また、2020年1月より移住・交流推進機構の代表理事(現職)、2020年6月より日本旅行業協会(JATA)会長を務めている。
坂巻氏は去る6月21日に開かれたJATA定時総会で、昨年の会長就任以降、闘病を続けていることを明かし、「皆様には大変ご迷惑をおかけしていると思っている。ただし、私のわがままとして是非受け入れて頂きたい。なぜなら、私にとって旅行業というものは素晴らしい価値観があるものだから。許されるなら皆さんと一緒に頑張りたい。次の旅行業をぜひ一緒に作り上げていきたい」として、素晴らしい旅行業の価値を次世代につなげるために、会長として会員と共にこの危機を乗り越えていきたい決意を表明していた。今後は旅行業界の同志が坂巻氏の遺志を継いでいくことになる。
JATAによると、定款の定めにより副会長、理事長が会長の職務を代行する。後任の会長の選任のためには理事会の決議が必要となるが、現時点で理事会をいつ開催するかなどについては決まっていない。
※写真=6月21日のJATA総会で会長続行の決意を示した坂巻伸昭氏