記事検索はこちらで→
2018.08.22

WING

スウェーデン、PAC-3+システムの新規購入契約調印

16番目の導入、弾道ミサイル防衛に当初からMSE
 
 スウェーデン政府はこのほど、ペトリオットPAC-3+防空弾道ミサイルシステムについての米陸軍とのFMS(有償援助)契約LOA(発注確認書)に調印し、スウェーデン国防軍へのペトリオット・ミサイルの新規導入が正式に決まった。今回調達数量は未公表だが、米国防省安全保障協力庁(DSCA)が本年2月に米議会に承認を求めたFMSの内訳書によると、弾道ミサイル防衛に使用されるPAC-3 MSE(Missile Segment Enhancement)ミサイルが200発、主に航空機に対処するペトリオットGEM-Tミサイルが100発と、弾道ミサイル防衛能力の整備に重点を置いた導入と見られる。
 DSCAの議会承認申請書によると、スウェーデン向けペトリオットPAC-3+の数量は4個ファイヤーユニット(FU)であり、レーダー・セット4基、火器管制システム(ECS)4基、発射機12基、アンテナ・マストグループ9基、発電機4基で構成される。これに2種類のミサイルと関連する車両、整備・試験機材、技術支援など一式で32億ドルとされる。