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2018.08.24

ウイングトラベル

「海外旅フェスタ in 藤沢」で双方向交流提言

JOTC、メキシコ・マケドニア観光代表者と討論

 日本旅行業協会(JATA)アウトバウンド促進協議会(JOTC)は8月23日、藤沢市役所会議室で、「海外旅フェスタ in 藤沢」を開催し、「東京オリンピック・パラリンピックと双方向交流」をテーマにパネルディスカッションを実施した。
 菊間潤吾JATA副会長をモデレーターに、アンドリヤナ・ツヴェトコヴィッチ・マケドニア駐日大使、ギジェルモ・エギアルテ・メキシコ観光局駐日代表をパネリストに迎え、藤沢を中心とする湘南地域のアウトバウンド促進と湘南インバウンド誘致を議論した。
 菊間氏は、藤沢市について、海外旅行では「東京のベッドタウンで富裕層が多く、海外旅行について目が肥えていて、旅行のヘビーリピーターが多い」と指摘、一方で、訪日旅行では「現在も台湾を初めとするアジア諸国からの訪日旅行者が多く訪れる」と述べ、「双方向で藤沢市は観光先進国のモデルケースの市となり得る」との見解を示した。
 ツヴェトコヴィッチ・マケドニア駐日大使がマケドニアの教会・寺院などの世界歴史遺産などを紹介し、マケドニア観光の魅力を語るとともに、藤沢・湘南地区からマケドニアへの旅行者の拡大を期待した。
 次に、エギアルテ・メキシコ観光局日本局長は、ここ数年で、メキシコを旅行する日本人は約10万人と二桁で伸びていることを明らかにするとともに、従来から人気のメキシコシテイやカンクンだけでなく、マヤ文明の遺跡群や多くのビーチ・リゾートなどメキシコの多様な魅力を紹介した。
 また、エギアルテ氏は長年の日本駐在経験を踏まえて、江ノ島も含めて藤沢・湘南地域はインバウンドの魅力に溢れており、もっと世界にPRすることをアドバイスした。
 藤沢・湘南地域では、2020年東京オリンピック・パラリンピックのセーリング競技が開催される。江ノ島、辻堂などのビーチ、鎌倉大仏殿、長谷寺、甘縄神明宮など歴史・文化遺跡も周辺に豊富に点在する。

 

 海外旅行に出ることが訪日旅行拡大につながる

 これを受けて、双方向交流の促進について討論が進められた。菊間氏は、「富士山が見え、湘南のビーチを持つ藤沢市にとって、観光資源の共通点を持ったこのお二方代表のメッセージは世界にPRしていく上で参考になる」と述べるとともに、「地元の魅力を発信し、外国人に日本ファン・藤沢応援団になってもらうためには、市民の皆さんが外国の文化・歴史を理解することが必要」として、積極的に海外旅行に出掛けることが、訪日旅行の拡大につながると提言した。

 

※写真=上段:パネルディスカッションの模様、下段:左から菊間JOTC会長、鈴木恒夫藤沢市長、ツヴェトコヴィッチ・マケドニア駐日大使、エギアルテ・メキシコ観光局駐日代表