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2018.08.24

WING

「はやぶさ2」、10月下旬に「リュウグウ」赤道付近着陸へ

着陸地点最終決定は10月中旬、9月から二度のリハ計画

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月22日、小惑星探査機「はやぶさ2」によ る小惑星「リュウグウ」への着陸を、今年10月下旬に実施することを決めた。 着陸地点は「リュウグウ」赤道上の直径100メートルほどのL08ポイント。ほか に、隣接するポイント(L07)と低緯度ポイント(M04)をバックアップポイン トとして選定した。JAXAによれば、着陸前には9月と10月中旬に、二度に亘る リハーサルを実施する計画で、このリハーサルで地表から高度30メートル付近 まで接近する。リハーサルでは地表面の近接画像を取得することにしており、 リハーサルの結果を受けて、最終的な着陸地点を決定する方針だ。
 また今回、MINERVA-II-1およびMASCOTの着地予定点についても決定したこと を発表した。MINERVA-II-1は北側のN6ポイント、MASCOTはMA-9ポイントに着陸 する。
 MINERVA-II-1は東北大、東京電機大、大阪大、山形大、東京理科大のコンソ ーシアムが製作。1Aおよび1Bがあって、1Bは来年分離する計画だ。それぞれ直 径17センチ、高さ7センチのサイズで、質量はそれぞれ約1キログラム。2つの DCモータをアクチュエータとし、カメラ、フォトダイオード、加速度計、温度 計、ジャイロセンサを搭載する。
 MASCOTはドイツ航空宇宙センター(DLR)とフランス国立宇宙研究センター (CNES)によって制作された10キログラムほどの小型着陸機。広角カメラ、分 光顕微鏡、熱放射計、磁力計といった4つの科学機器を搭載する。