米軍、小型原子炉建設地にアイルソン空軍基地選定

遠隔地の電力供給や暖房に適する次世代エネルギー

　米インド太平洋軍は10月18日（米国アラスカ州現地時間）、空軍省はアラスカ州アイルソン空軍基地を最初の小型原子炉（マイクロリアクター）の試作機建設地に選定したと発表した。
　米国防総省では基地などの重要な国家安全保障インフラに対するクリーンで信頼性が高く、災害などに対して強靭な次世代エネルギー供給源として、発電能力が50メガワット以下のマイクロリアクターを運用することを目指している。2019年会計年度の国防権限法では2027年末までにマイクロリアクターの候補地を選定し、少なくとも1基を設置、建設、運用を行う商業団体と契約するパイロットプログラムを作成することが求められていた。なお、当然のこととして、このマイクロリアクターは米国原子力規制委員会の認可を受けた上で商業運用されることになっている。