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2018.09.06

ウイングトラベル

パンパシフィックホテルズG、日本再進出検討

ネッスマンCEO来日、世界各地でホテル展開

 パンパシフィックホテルズ&リゾーツとパークロイヤル・ホテルズ&リゾーツを傘下に持つパンパシフィックホテルズ・グループ(PPHG)のローター・ネッスマンCEOがこのほど来日。アジア太平洋地域で積極的なホテル展開を進めると同時に、今後は欧州における展開にも着手する方針で、日本への再進出計画も検討していることを明らかにした。
 PPHGは昨年、旧ヒルトンメルボルン・サウスワーフをリブランドする形で「パンパシフィック・メルボルン」を開業し、バトナムでも旧ソフィテル・プラザハノイを「パンパシフィック・ハノイ」として開業。このほか北京の「パンパシフィック北京」やミャンマーの「パンパシフィック・ヤンゴン」を新たにオープンするなど積極的なホテル展開を進めている。この結果、PPHGはアジア太平洋地域を中心に38軒、約1万2000室のホテルを運営するホテルグループとなっている。
 さらに複数の新ホテル計画が現在進行中で、19年にはマレーシアで「パークロイヤル・アファモサ・マラッカ・リゾート」を開業する予定で、20年にはインドネシアの「パンパシフィック・サービススイーツ・ジャカルタ」とマレーシアの「パークロイヤル・ランカウイ・リゾート」、21年にはシンガポールの「パンパシフィック・オーチャード」も開業予定だ。
 また現在はPPHGのホテルがない欧州にも進出する計画で、20年には「パンパシフィック・ロンドン」を開業の運びだ。ネッスマンCEOは「ロンドンを欧州の拠点としてプレゼンスを高めつつ、次はドイツへの進出も目指したい」と欧州戦略に意欲を見せる。
 日本への再進出は、日本における直接的なホテルビジネスの狙いだけでなく、PPHG傘下の各ホテルへの日本人宿泊客の誘致戦略の一環でもある。PPHGではシンガポールを中心に日本人宿泊客がマーケット比率の上位を占めており「日本は非常に重要なマーケット」との位置づけだ。PPHGがこうしたポジションを維持、強化するためにも、PPHGブランドのアピールが必要で、「日本でのホテル展開による認知度向上の効果にも期待できる」(ネッスマンCEO)としている。

 

※写真=パンパシフィックホテルズ・グループ(PPHG)のローター・ネッスマンCEO(写真左)とチーフセールス&マーケティングオフィサーのチン・タン氏(写真右)