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2021.12.13

ウイングトラベル

★国内旅行、団体や地方発の需要回復に遅れ

 東商観光委員会が視察、東京観光の再生へ連携

 東京商工会議所観光委員会は12月8日、旅の安全・安心への取り組みとして、バス、鉄道、船舶(屋形船)を視察したが、近場の個人旅行や日帰り旅行で一部回復の兆しが見える反面、遠距離方面や団体旅行、なかでも地方発の旅行需要の回復が遅れていることがわかった。今回は屋形船「船清」、はとバス、東日本旅客鉄道(JR東日本)を視察したが、はとバスの塩見清仁社長は、「コロナ禍でバス業界はかつてない最長で最大の危機を迎えている。宣言は明けたものの今ひとつ大きな力になっていない」と危機感を表明。東商観光委員会の共同委員長を務めるJR東日本の伊勢勝巳副社長は「首都圏発に比べて地方発の回復は約30ポイント遅れている。地方はまだまだ慎重だ」として、「もっと安心して東京に来てもらえる取り組みが必要だ」と話す。船清の女将、伊東陽子さんは、12月に入り屋形船の稼働率はようやく30%まで上がってきたものの、5〜12月の平均ではたった9%に留まるとして「先が見えないのが一番不安」と口にした。