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2021.12.16

WING

中東地域の情報収集、水上部隊11月船舶2278隻確認

※写真1=「ふゆづき」から発艦して情報収集を行うSH-60K(提供:統合幕僚監部)

航空隊の確認隻数1492隻、航行船舶の安全確保へ

 

 統合幕僚監部はこのほど、中東地域で日本関係船舶の安全確保に必要な情報収集活動に従事する水上部隊および航空隊の11月活動状況を発表した。水上部隊の護衛艦「ふゆづき」はオマーン湾公海・アラビア海北部公海で2278隻の船舶を確認した。派遣海賊対処行動航空隊と同一の航空隊はアデン湾公海・アラビア海北部の西側公海で1492隻の船舶を確認した。
 中東地域の情報収集活動は2021年11月までの活動で、水上部隊は累計で7万1725隻の船舶を確認した。航空隊が確認した船舶は累計で3万8536隻となった。

 

 

 海賊対処で1隻に直接護衛、航空隊は約90時間飛行

 

 海賊対処のためにソマリア沖・アデン湾へ派遣した行動部隊の11月実績は、水上部隊が直接護衛を1隻に対して1回実施した。護衛を行った船舶は日本の運航事業者が運航する外国籍船だった。ゾーンディフェンスを実施したのは23日で、確認した商船は395隻だった。
 航空隊は16回、約90時間の飛行を行った。1520隻の商船を確認し、護衛艦や海外艦艇・民間商船に対して情報提供を24回行った。水上部隊・航空隊いずれも、事案への対処など行っていない。
 海賊対処行動における水上部隊の護衛隻数は累計で3937隻になった。ゾーンディフェンス実施日数は2265日、確認した商船数は2万734隻となった。航空隊の飛行は累計で2833回、約2万650時間となった。確認した商船数は23万9356隻で、情報提供の回数は1万5516回となった。

※写真2=航空隊は海賊対処行動で16回、約90時間の飛行を行った(提供:統合幕僚監部)