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コロナ危機乗り越える施策と航空機産業の成長戦略とは?

経産省航空機武器宇宙産業課・日暮課長インタビュー
新型コロナウイルス感染症のパンデミックが、想像を超えるレベルで長引いている。度重なり到来する感染症拡大の波、そして新たな変異株の出現に、航空業界は頭を抱えている状況だ。航空会社、空港は出入国制限に伴う旅客数減少に襲われ、財政状態が悪化。顧客である航空会社が新造機の受領・発注を手控えた結果、航空機を製造する機体OEMも身を縮めている。航空機製造のグローバルサプライチェーンの一角を担っている日本の航空機産業は、窮地に突き落とされるかたちとなった。
そこに日本企業が35%ものワークシェアを担っているボーイングの787プログラムで品質問題が多発。米連邦航空局(FAA)の指導の下、ボーイングは787型機の出荷を停止することを余儀なくされた。コロナ禍前、最大で月産14機もの生産を行っていた787プログラムは、いまやその勢いは見る影もなく、月産2機以下の低率生産に。日本メーカーもラインの一部を閉鎖するなどして対応しているが、いつ787型機の出荷が再開され、かつ生産が回復するのか、気を揉んでいる。
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