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2018.09.11

WING

世界の航空旅客数、2017年に初の40億人時代に

IATA、経済成長と運賃低廉化などが需要拡大

 国際航空運送協会(IATA)は9月6日(モントリオール現地時間)、2017年における世界の航空旅客数が、史上初めて40億人を突破したことを発表した。IATAによれば、グローバル経済が改善したことに加えて、航空運賃が低水準だったことなどが全体旅客数の押し上げに結びついたと分析。さらに、航空会社は2万以上の二都市間を定期運航するようになっており、これは1995年と比較すると倍以上になっているとのことで、路線網の拡充によって利用者利便が向上したことも、旅客需要の拡大に繋がった様相だ。
 IATAのアレクサンドル・ドゥ・ジュニアックCEOは、「2000年当時、一般市民43ヵ月に一度航空輸送を利用するに過ぎなかった。しかしながら2017年には22ヵ月に一度の割合で航空輸送を利用した」とし、航空輸送は仕事やレジャー、教育目的など、様々な目的で利用しやすい輸送モードになっていることに言及した。

アジア太平洋地域、市場シェアは36.3%に
日本の国内2路線、世界の国内線でもトップ5に

 IATAによると、2017年には約41億人が航空輸送を利用しており、これは2016年と比較して7.3%増加したとのこと。地域別にみると、とりわけアジア太平洋地域のマーケットシェアは36.3%と高い。この地域では15億人が航空輸送を利用しており、2016年に比べると10.6%拡大したことになるという。
 第2の市場規模となったのは欧州市場で、その航空旅客数は11億人となっており、マーケットシェアは26.3%だった。旅客数は2016年に比べると、8.2%増えたことになるが、トップのアジア太平洋地域のマーケットシェアと比較すると、実に10ポイント以上の開きが生じていることになる。
 また、北米市場は9億4180万人(マーケットシェア:23%、16年比:3.2%増)だったほか、ラテンアメリカ市場が2億8610万人(マーケットシェア:7%、16年比:4.1%増)、中東は2億1610万人(マーケットシェア:5.3%、16年比:4.6%増)、アフリカが8850万人(マーケットシェア:2.2%、16年比:6.6%増)と続いた。