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ANA井上次期社長、「客の本質欲求に沿った商品・サービスを」
早期黒字化の鍵の一つは客の”インサイト”把握
全日本空輸(ANA)の社長に4月1日付で就任することが決まった井上慎一専務執行役員と平子裕志社長が2月14日、都内で記者会見に臨んだ。ANAを率いることになった井上氏は「安全運航が一丁目一番地」との認識を示しつつ、「一日も早い黒字化が課題」であることに言及した。早期黒字化を成し遂げるために、「お客様の本質的な欲求を把握して、商品・サービスに反映していくことが大事」であることを強調した。
井上氏がピーチ・アビエーションのCEOだった当時、しばしば旅客にインタビューをすることによって、旅客のニーズを汲み取り、新たな挑戦をするという活動を展開していたとのこと。そうした活動の中で挙がってきたことの一つが、総2階建ての超大型機A380「FLYING HONU」を活用した遊覧チャーターだったという。
「コロナ前、ホヌを活用した遊覧チャーターなんてことは、誰一人考えていなかった」と振り返りながら、寄せられた旅客の声を元に実行したところ、超人気企画に成長した。
「お客様がポジティブに反応してくれたことを我々は経験した。これこそ私達に求められる事。まだまだ先行きが見えないなか、だからこそ、お客様の本質的欲求、インサイトは何なのかを把握することにこだわった活動をしていきたい」と話すなど、LCC時代の経験を活かした戦略を、今後も打ち出していく様相だ。