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ベル、HSVTOL構成技術の実物大実証を実施
折り畳みローターやデジタル飛行制御を検証
ベル・テキストロンは2月23日(米国現地時間)、高速垂直離着陸機(HSVTOL)の構成技術である折り畳みローターとデジタル飛行制御システムについて、2021年12月に実物大デモンストレーションを行ったと発表した。
ベルは2021年にヘリコプターのホバリング性能やジェット機の速度といった特徴を統合した航空機としてHSVTOLコンセプトを発表したところ。ベルのジェフ・ニッセン先進技術担当シニアマネージャー兼HSVTOLプログラムマネージャーは、「今回のデモンストレーションでは、信頼性の高い折り畳みローターや、剛健なデジタル飛行制御などのHSVTOL技術を実現するための複数要素を検証するものだった」と説明した上で、「このマイルストーンにより、ベルのHSVTOL技術は2021年に技術準備レベル(TRL)4に到達した。我々は、2022年には統合デモンストレーションによりTRL-5まで迅速に進み、(実際の)飛行に一歩近づく」と語った。
※写真=ベルはHSVTOLの構成技術である折り畳みローターとデジタル飛行制御システムの実物大デモを行った(提供:ベル)