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2018.09.13

ウイングトラベル

訪日中国人の料理店での支出額は5000円以上

Ctripが「日本観光グルメ白書」をとりまとめ

 中国のオンライン旅行会社であるCtrip(シートリップ)は訪日中国人旅行者の現状と飲食に関する調査結果を「日本観光グルメ白書」としてまとめた。それによると、中国人旅行者の日本への旅行目的として約83%が食事の内容を考慮しながら日本国内での旅行を計画していることがわかった。また、料理店での1人あたりの支出額は平均で300元(約4800円)となるなど、比較的高額の食事を楽しんでいる傾向が高まっている。一方で、事前に料理店に予約を入れてから訪問する人は15%程度にとどまり、大半が予約の入れ方がわからないなどの理由で直接訪問するケースが多いことがわかった。

 

 訪日旅行ニーズ、17年以降大きく変化
 旅行者の8割以上が飲食を重要視

 先日東京都内で行われた「携程美食林(シートリップグルメリスト)2018」の発表会でCtipグループのハン・ビン共同創業者副会長とトウ・ランCtripグループ高級副総裁が中国人旅行者と日本の食に関する意識に対して解説した。
 ハン氏は「中国人旅行者による日本の美食へのあこがれは日増しに高まっている。ただ、まだ手が届かないという意識が強い」と指摘するとともに「日本版のグルメリストを提供することで、その距離を縮めていきたい」と強調した。
 また、トウ氏は「2016年までは日本への旅行イコール買い物という考えが強かったが、2017年には食事を楽しむというニーズが買い物への意欲を上回ってきた。そうした中で、中国人旅行者に日本食や日本文化を知ってもらう機会をもっと増やしていきたい」と述べた。

 

 事前予約のハードルの高さが課題
 Ctrip、グルメリストで日本の情報発信強化

 

※写真上=中国人旅行者の日本食へのニーズの変化について指摘するCtripグループのハン・ビン共同創業者副会長

 

※写真下=「日本観光グルメ白書」の内容を説明するCtripグループのトウ・ラン高級副総裁

 

※グラフ=訪日中国人旅行者の観光目的と飲食の重要度についての認識(Ctipの日本観光グルメ白書より)