★欧州、ロシア機をEU空域から締め出し

　ロシアのウクライナ侵攻で制裁強化

　欧州委員会は2月27日、ロシア機のEU上空通過禁止措置を講じると発表した。同日、EUのフォン・デア・ライエン委員長が明らかにした。
　ライエン委員長は「ロシア所有、ロシア登録、ロシア支配の航空機に対して、EU空域を閉鎖する」ことに言及。「オルガルヒ（ロシア新興財閥）のプライベートジェット機も含めてだ」とするなど、ロシアのウクライナ侵攻に対する制裁の一環として、ロシア関連機のEU上空通過を禁止する措置を講じることを発表した。
　同日、欧州は米国などと協調してロシア主要銀行を銀行間の国際的な決済ネットワークシステム「SWIFT」から排除することを決定。ライエン委員長は「ロシア主要銀行をSWIFTから確実に排除する」とし、「これによりロシアは世界中で活動することができなくなり、ロシアの輸出入が事実上、遮断されることになる」と話すなど、ロシアに対する金融・経済制裁を、より強力な水準に引き上げることを明かした。