海自初のSM-3ブロックIB迎撃試験に成功

レイセオン製能力向上型、「あたご」が発射

　米ミサイル防衛庁（MDA）は9月11日（ハワイ現地時間）、海上自衛隊が米海軍と協力してハワイのカウアイ島沖で、レイセオン社製SM-3ブロックIB迎撃ミサイル1発による模擬弾道ミサイル迎撃試験に成功したことを発表した。これがMDAの公表した日本にとって初めてのSM-3ブロックIB発射試験であった。
　標的ミサイルはカウアイ島にある太平洋ミサイル試験場施設から発射され、迎撃ミサイルは日本のイージス艦「あたご」（DDG-177）より発射された。能力向上したイージス艦の弾道ミサイル交戦能力が実証されたことになる。この発射試験の成功は日米の弾道ミサイル防衛協力にとって大きなマイルストーンと言える。