記事検索はこちらで→
2022.04.06

ウイングトラベル

★旅行業者の売上高、コロナ禍で2兆円消失

TSR調べ、6割以上の企業が最終赤字に転落

 

 東京商工リサーチ(TSR)が4月5日に発表した全国の「旅行業」の業績調査によると、2021年の旅行業の売上高はコロナ前に比べて約2兆円消失し、6割以上の企業が最終赤字に陥ったことが明らかになった。長引く国内の移動制限や外出自粛により国内旅行需要が激減したことに加えて、2年に及ぶ鎖国政策により海外旅行、インバウンド需要ともに消失した。売上の大幅な減少により、赤字経営に直面する旅行業者が多数を占めた格好だ。Go Toトラベルの再開も未だに未定の状況下にあり、旅行需要消失による深刻な経営環境が当面続きそうだ。

 この調査は、国内の旅行業者1110社を対象に、最新期(2021年1月-12月期)の決算状況を前期(2020年)、前々期(2019年)と比較した。調査に当たっては、単体決算で最新期を2021年1〜12月期として、3期連続で比較可能な1110社を対象に抽出し、分析した。

※写真=旅行業1110社の業績(TSR調べ)