ウイングトラベル
■ウェルカム・レセプションには3000人超参加
活発な意見交換や日本文化のパフォーマンスも
ツーリズムEXPOジャパン2018の初日イベント終了後にはウェルカム・レセプションが行われた。会場にはEXPO出展者や商談会のバイヤー、セラーなど約3000人が参加。国内外の行政・観光業界関係者からのあいさつがあったほか、活発な意見交換が行われた。さらに日本文化を体験するイベントやステージパフォーマンスも行われ、大いに盛り上がった。
※写真=ウェルカム・レセプションには3000人超が集まった
JNTO清野理事長「世界各地で日本観光の魅力共有を」
レセプション冒頭では、主催団体を代表して、日本政府観光局(JNTO)の清野智会長があいあつに立った。
「まず、この夏、日本を襲った豪雨や地震の災害で世界各地から温かい支援をいただいた。この場を借りてお礼を申し上げたいと思う。現在関係者が一丸となって早期復旧に取り組んでいる。海外からの旅行者には復旧にかけるパワーと観光に関する魅力を感じてもらいたい。そして一つでも多く日本の魅力を実感してもらい、それぞれの国で多くの人とシェアしてもらえるとありがたい」と述べた。
※写真=主催者を代表してあいさつする清野智JNTO理事長
石井国交相「EXPO通じ国際相互理解促進へ」
二階ANTA会長「勢いが出てきた時にさらなる後押しを」
引き続き、国土交通省の石井啓一大臣が登壇した。石井大臣は「昨年の訪日外国人旅行者数は2869万人となった。今年も堅調に推移しており、多くの外国人旅行者に日本を楽しんでもらっている。今回のイベントを機に来日したみなさまにも自然や文化や食など、日本の良さを大いに感じてもらいたい。国際観光交流には経済活性化だけでなく相互理解の促進や外国人目線による地域の魅力の再発見という重要な意味がある。今回のエキスポは、国内旅行、海外旅行、訪日旅行という世界最大級の旅の総合イベントである。これをきっかけとして、観光を通じた国際相互理解促進や地域の活性化が図られ、観光先進国の実現に資することをおおいに期待している」と述べた。
石井大臣に続いて、二階俊博自民党幹事長・全国旅行業協会(ANTA)会長が登壇した。二階氏は「3000人を超える国内外の観光業界関係者が一堂に会して、観光の問題について議論を交わせるということは大変うれしいことであり、日本の観光が進んできているということを感じられることを大変喜ばしく思っている。みんなの力で観光がここまで進んできたということをお互いに喜ぶとともに、勢いも出てきたときにみんなで後押しすることが大事であると考えている。自民党としても、責任を持って観光振興に力を注いでいこうと思っている」と述べた。
※写真=来賓あいさつを行う石井啓一国土交通大臣
※写真=あいさつする二階俊博ANTA会長・自民党幹事長
フィリピンのプヤット観光大臣が乾杯の発声
「地域の発展のために旅の力をさらに強化」
乾杯の発声はフィリピン共和国のベルデナット・ロムロ・プヤット観光大臣が行った。プヤット大臣は「1980年に世界のツーリズムのリーダーがフィリピンに集結し、ツーリズムの持つ力を明らかにし、世界を力強く広汎に変える役割を明らかにした。今日の午後、観光大臣会合でツーリズムの持続可能な発展や地域との共生の重要性が話し合われた。これは38年前のマニラ会議の精神を引き継ぐものだ。かつて人々がツーリズム産業に抱いたイメージは大きく変わった。今やその力に注目が集まっている。次代を担う人々のため、地域の発展のために旅の力をさらに強化し、地域の魅力を維持発展させることを祈念したいと思う」と述べた。
※写真=乾杯の発声を行ったフィリピンのベルデナット・ロムロ・プヤット観光大臣(写真中央)