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2018.09.26

ウイングトラベル

観光の成長加速、持続可能なマネジメント必要

アジアリーダーズフォーラム、官民協力不可欠

 ツーリズムEXPOジャパンの「アジア・ツーリズム・リーダーズ・フォーラム」では、持続可能な観光でアジアが世界をリードする最終総仕上げの年として、観光ビジネスと地域の調和に向けたツーリズムのマネジメントをテーマにセッションが行われた。PATAのマリオ・ハーディCEOは、「気候変動は現実のものとなっており、どうしたら未来に備え、持続可能性を担保できるか。観光は10年先は2ケタ成長すると言われており、官民が協力して廃棄物も含めてマネジメントする必要がある」と待ったなしの状況だと指摘。国際観光客数は2017年に13億人を超え、2020年には18億人超、2030年にはその30%近くをアジアが占めると予測される中で、「二酸化炭素による環境負荷や、地域の限界を超えた観光客の訪問など、環境面だけでなく社会文化面にも影響があり、持続可能性が大きな課題になる」(高松正人JTB総研上席研究理事)として、国内外の事例を参考にしつつ取り組むべき方向性を議論した。

 

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※写真=左からPATAのマリオ・ハーディCEO、グレアム・ミラー教授