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2022.07.06

WING

飛行安全に欠かせぬ航空気象情報を提供

 航空気象群司令兼府中基地司令インタビュー、基地の活動を支える基地業務担う  
 航空自衛隊府中基地は飛行場を持たない、住宅街と公園に囲まれた「静かな」基地である。正門脇に展示されているF-104J戦闘機、F-1戦闘機、無人機研究システムの無人機がわずかに航空自衛隊の基地であることを物語っている。1975(昭和50)年に米軍が横田基地に移転し、1983(昭和58)年に旧米軍基地跡地三分割により現在の航空自衛隊基地敷地が確定、往時より三分の一の面積となった。その後、2012(平成24)年に航空総隊司令部が横田基地に移転したが、航空支援集団司令部を始め運用支援部隊の中枢としての性格を維持し、2020(令和2)年に大臣直轄の宇宙作戦隊がここ府中基地に新編され、さらに今年3月には宇宙作戦群を新編。航空自衛隊の新たな活動領域となる宇宙領域部隊の所在基地として俄然、注目を集めることになった。
 今回、航空気象群司令兼府中基地司令の黒田賢俊(まさとし)1等空佐を訪ね、府中基地と航空気象業務の現況及び運営についてインタビューした。(取材=渡辺謙一)