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2022.07.08

ウイングトラベル

★ANAHD芝田社長「年度の利益計画前提上回る見通し」

 国内線需要はコロナ前9割、国際線も上振れ

 

 ANAホールディングスの芝田浩二社長は7月7日、同社を取り巻く状況について「足元の業績は順調。年度の利益計画の前提を上回る見通しにある」との認識を示し、「7月には単月黒字を達成する見込み。今年度は確実に黒字化を達成する」と話すなど、新型コロナパンデミック影響からの回復に自信をのぞかせた。
 国内線の需要動向に関しては、「第1四半期はほぼ計画並み」とのことで、7〜8月の需要動向も「コロナ前との比較で9割まで需要が回復している」ことに言及。とりわけ「来週末の海の日の3連休(7月16日〜18日)の予約は、コロナ前と同水準」となっていることを明かした。
 国内線の需要傾向としては東京発便の予約が好調な一方、それに比べれば地方発便の需要は弱いとのこと。これは「東京の感染に対する地方の認識が影響しているのではないか。地方のコロナの警戒感は、首都圏よりもはるかに強い」(ANA井上慎一社長)との認識を示した。
 また政府は観光需要喚起策「全国旅行支援」の実施を検討しているが、「(ANAの)当初予算計画に計上していないため、この支援策が実施されれば、更なる業績の上振れも期待される」(芝田社長)ことにも触れた。
 一方、未だ水際対策が敷かれている国際線について芝田社長は、「第1四半期は計画よりも上振れている」とコメント。さらに、「7〜8月も上振れることを予想している」とした。

 

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