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2018.10.01

WING

住友精密、カナダ航空宇宙関係子会社を改編へ

大型案件受注が大幅遅延、降着装置ビジネス競争厳しく

 住友精密工業は9月28日の取締役会において、2019年9月頃を目途に、カナダ関係会社の改編を実施する為の準備に入ることを決議した。カナダで子会社のSPPカナダ・エアクラフトと本社尼崎工場における重複機能をなくし、降着装置ビジネス体制のスリム化を図るなど、改編を進める方針だ。
 住友精密によれば、同社航空宇宙セグメントでは、顧客近接サービス強化やグローバル競争力強化を目指し、2012年度以降、カナダにおける製販技機能を有するSPPカナダ・エアクラフトの設立を皮切りに、機械加工部品メーカーのCFNプレシジョン買収や特殊工程会社のテクニクローム・エアロノーティカ買収により、民間航空機用降着装置の技術・製造拠点の拡大を推進してきた。一方で、既注の大型案件が当初想定スケジュールに対し大幅遅延していること、民間航空機の新規大型案件の端境期が長期化していることなど、航空機降着装置ビジネスを取り巻く事業環境は厳しい足元状況にあるという。