記事検索はこちらで→
2018.03.20

ウイングトラベル

ターキッシュエア、日本路線の拡充に強い意欲

エミンオール副社長「羽田枠獲得後即2便化」

 ターキッシュエアラインズ(THY)は3月19日、都内ホテルでメディア向けのラウンドテーブルと旅行会社向けの「バルカンワークショップ」を開催した。当日はTHYのトゥンジャイ・エミンオール副社長が出席し「羽田の発着枠が確保できれば、すぐに路線を開設して、成田をあわせたダブルデイリー体制を構築する」と述べ、東京路線強化に対して強い意欲を見せた。さらにトルコへの渡航需要回復などを背景に5月から成田−イスタンブール線の機材を大型化し、供給座席数を拡充することを説明した。
 THYはここ数年、社会情勢不安を背景に日本とトルコの旅客需要が減少したことにより、成田線の減便や関西線の運休など、事業体制の変更を余儀なくされていた。
 しかし、ここに来て旅客、ビジネス需要ともに回復基調を見せ始めている。そうした中で現在成田−イスタンブール線の搭乗率が90%程度で推移している点を紹介した。
 旅客需要の回復傾向基調を受けて同社は5月8日から成田線の機材を現在のエアバス330-300型機からボーイング777-300ER型機に変更することを決めた。新機材導入で座席数が289席から337席となり、約17%の供給量拡大を図ることとなる。
 さらに今後の展開についてエミンオール副社長は「日本路線は、日本人旅客獲得のみならず、トルコや周辺諸国からの訪日需要を取り込んでいく上で重要視している。そうしたことから、是非羽田線を開設したい。スロットが確保でき次第就航を実現させる。そのときは成田線も継続し、東京からは1日2便体制を構築する。そして、東京が軌道に乗ってきたら、関西線の再開も実現させたい」と意気込みを述べた。

写真=ターキッシュエアラインズのトゥンジャイ・エミンオール副社長