週刊WINGオールカラー「航空宇宙産業特別号」発行のお知らせ
週刊WINGでは、来る9月28日付増刊号にて「航空宇宙産業特別号」を企画しております。
猛烈な夏の暑さ、そして相次ぐ豪雨被害。世界各地が異常気象に見舞われるなか、航空業界では今、SDGsが強く求められるようになっています。今年7月に開催されたファンボロー航空ショーの展示もまた、概ねSDGsや持続可能な航空に焦点が当てられたものだったことから、業界全体の関心の高さを裏付けるものとなりました。
2050年には温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするということが、航空業界の大目標となっており、持続可能な航空燃料(SAF)はもちろんこと、電動化・水素などといった次世代機の技術開発レースが勃発しています。
一方、ロシアによるウクライナ侵攻は、日本の安全保障環境を劇的に変えようとしています。どこか「戦争は起きない」という考えが根本的に覆り、政府も安全保障体制の抜本的な強化に乗り出すべく、大幅な予算増へと舵を切ります。防衛省・自衛隊では、正面装備品の充実・強化、近代化はもちろんこと、後方支援体制の充実・強化など、安全保障体制を強化していきます。PFIを通じた民間の力の活用にも力を入れる方針で、従来は少ない予算の中で生き残りをかけてきた防衛産業は、各方面で息を吹き返そうとしています。
こうしたなか、本年の「航空宇宙産業特別号」では、航空機産業の持続可能な成長戦略、さらには日本の安全保障体制強化に向けた方向性、そして新たなビジネスフィールドとなっている宇宙ベンチャーたちの取り組みについて、その動向を探っていきます。