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2022.08.31

WING

文科省23年度概算要求、宇宙航空分野に2034億円

 H3は事項要求、有人宇宙や月・火星探査加速

 文部科学省科学技術関係の2023年度概算要求額は1兆1818億円となった。さらに事項要求が見込まれていることから、その総額はさらに膨れ上がる見通しだ。このうち、宇宙・航空分野の研究開発の概算要求額は2034億円とし、前年度予算の1558億円を大きく上回る。このほか、H3ロケット関連の研究開発費を事項要求とした。
 宇宙・航空分野の研究開発に関する取り組みでは、宇宙基本計画などを踏まえ、「宇宙を推進力とする経済成長とイノベーションの実現」、「産業・科学技術基盤等の強化」、「宇宙加科学・探査による新たな知の創造」、「宇宙安全保障の確保」、「災害対策・国土強靭化や地球規模課題の解決への貢献」、そして「次世代航空科学技術の研究開発」を推進する。
 また「経済財政運営と改革の基本方針2022」において、ロケット打ち上げ能力の強化、日本人の月面着陸などの月・火星探査、小型衛星コンステレーションの構築などの宇宙分野を重点分野として位置付けられていることから、その強化に予算を重点配分し、研究開発を加速する構え。