NASA、小惑星周回軌道を32分変更に成功

　小惑星の意図的軌道変更技術を確立

　米航空宇宙局（NASA）は10月11日（現地時間）、小惑星に探査機を意図的に衝突させてその軌道を変える「ダブル・アステロイド・リディレクション・テスト」（DART）調査チームが過去2週間に取得したデータを分析した結果、ターゲットとなる小惑星「ディモルフォス」に衝突をし、「ディモルフォス」の軌道を変えることに成功したことを明らかにした。これは、天体の動きを意図的に変えるという人類初の試みで、小惑星の軌道修正技術を本格的に実証したことになる。なお、NASAは「DART」衝突前、そして衝突後についても、「ディモルフォス」、そしてその親小惑星天体である「ディディモス」のいずれも、地球に危険を及ぼすことはないとした。