宮城県・村井知事「仙台空港拠点に東北広域観光拡大を」
空港民営化、「2年でガラリと変化」と高評価
宮城県の村井嘉浩知事は10月10日、「東北地方の観光客数には伸びしろはまだまだある」との認識を示し、「仙台空港を拠点として、東北全体に観光客を取り込んで、東北全体が元気になるように取り組んでいきたい」と話し、仙台空港を拠点に国内外の観光客を取り込み、東北を広域に亘って活性化することを目指す方針を示した。都内で開かれた『地方空港の活用とリージョナル航空の可能性を考える』に登壇し、講演した。
周知の通り、仙台空港は2016年7月に民営化することに成功。東急グループが運営権を取得し、民間のノウハウを使った新たな運営がスタートした。ただ、民営化に至るまでにはいくつものハードルを乗り越えなければならなかった様相で、村井知事は、「空港は民営化すべきことが持論だった。しかしながら簡単には進まなかった」と、民営化に至るプロセスを振り返った。実際、英国のルートン空港や豪州のゴールドコースト空港といった諸外国の事例を民営化成功事例を勉強。政府に陳情するなど取り組みを加速して、政府を動かすに至ったことを明かした。
沿岸部地域の観光回復遅く、「震災前の8割に」
如何にして仙台空港に降り立ってもらうか
宮城県が考えた3つの施策