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2018.10.11

WING

宮城県・村井知事、「仙台空港拠点に東北広域観光拡大を」

 空港民営化、「2年でガラリと変化」と高評価

 宮城県の村井嘉浩知事は10月10日、「東北地方の観光客数には伸びしろはまだまだある」との認識を示し、「仙台空港を拠点として、東北全体に観光客を取り込んで、東北全体が元気になるように取り組んでいきたい」と話し、仙台空港を拠点に国内外の観光客を取り込み、東北を広域に亘って活性化することを目指す方針を示した。都内で開かれた『地方空港の活用とリージョナル航空の可能性を考える』に登壇し、講演した。
 周知の通り、仙台空港は2016年7月に民営化することに成功。東急グループが運営権を取得し、民間のノウハウを使った新たな運営がスタートした。ただ、民営化に至るまでにはいくつものハードルを乗り越えなければならなかった様相で、村井知事は、「空港は民営化すべきことが持論だった。しかしながら簡単には進まなかった」と、民営化に至るプロセスを振り返った。実際、英国のルートン空港や豪州のゴールドコースト空港といった諸外国の事例を民営化成功事例を勉強。政府に陳情するなど取り組みを加速して、政府を動かすに至ったことを明かした。
 村井知事は「(民営化から既に)二年経過したが、ガラリと変わった」との認識を示しており、ラウンジの開設や旅行会社と協力したインフォメーションブース、サイクリングポートの開設、礼拝施設など、ハード・ソフト両面で様々なところが改善したことを高く評価した。
 ちなみに仙台空港の国際線は民営化前に1日10往復だったが、民営化したこの2年間で22往復にまで拡大。国内線もスカイマークが仙台-神戸を復活し、ピーチ・アビエーションも新たに仙台-札幌線を運航。加えて、フジドリームエアラインズも仙台-出雲線を1日1往復しており、そのネットワークが拡大中だ。