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航空業界のパンデミック後の純損失、累計30兆円に
損失縮小傾向、「欧米牽引で損益分岐点も視野」
英国航空データ分析大手のシリウムは、新型コロナパンデミックの発生以降、およそ2年半の間に、航空業界の純損失は約2200億ドル(約30兆2000億円)に達したことを明らかにした。
およそ30兆円―――。コロナ禍の2年半の間で、航空業界が叩き出した損失が如何に大きなものだったかが分かる数字だ。新型コロナパンデミックは航空業界に未曽有の打撃を与え、その影響は長期化している。足元では回復傾向にあるとはいえ、ゼロコロナ政策を続けた中国を中心に、国際線の回復が遅れている。
シリウムは、世界の航空会社グループの純損失は、2021年に420億ドル、そして2022年上半期にも150億ドル拡大したとしており、損失幅は縮小傾向にあるものの、依然として厳しい状況にあると分析した。
※この記事の概要
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