てるみくらぶの前身企業が破産申請へ

アイ･トランスポート、休眠状態も債務超過判明

　東京商工リサーチ（TSR）によると、大型倒産で社会問題となった(株)てるみくらぶの前身企業であるアイ・トランスポート(株)（渋谷区神宮前5-50-5、設立昭和48年2月、資本金6000万円、代表清算人：土岐敦司弁護士）が、破産申請の準備に入ったことが判明した。負債は現在調査中としている。
　同社は(株)てるみくらぶ（渋谷区、山田千賀子社長）の前身企業として、「テルミツアー」や「さわやかツアー」などハワイやグアムを中心とした旅行業を展開し、平成4年1月期は売上高約68億円をあげていたが、バブル崩壊の影響などから経営が悪化。本社不動産の売却やリストラなどを余儀なくされ、金融機関からの借入金返済に窮した。そこで10年12月に分社化する形で、てるみくらぶを設立。海外旅行の関連事業などをてるみくらぶに移管し、アイ・トランスポートは事業を縮小、その後は休眠状態となっていた。