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2023.02.02

WING

打上げ迫る「だいち3号」、装備庁が2波長赤外線センサ相乗り

 弾道ミサイル発射探知や情報収集・警戒監視能力を検証
 
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)はH3ロケット試験1号機を2月13日に打ち上げる計画だ。この新型ロケットの試験機には、地球観測衛星「だいち」シリーズの最新版となる先進光学衛星「だいち3号」(ALOS3)が搭載される。 
 この「だいち3号」とは、一体どのような衛星なのだろうか―――。「だいち3号」はその能力を活かし、「だいち」シリーズの災害対応活動を発展的に継承。さらに、地図情報の整備・更新のほか、林業(害虫被害の把握)や水産業(藻場の把握・磯焼け対策)分野での活用も進められる見通しだ。
 さらに、防衛装備庁が衛星搭載型2波長赤外線センサ(QDIP:量子ドット型赤外線検知素子)を「だいち3号」に相乗りさせ、弾道ミサイルの発射探知や情報収集・警戒監視機能への適用可能性を検討することが明らかになった。