ユニバーサル・ハイドロジェン、水素航空機の特別耐空証明

　搭載改修キットは商用機に近い構成、25年から運航開始

　ユニバーサル・ハイドロジェン（UH2）は2月7日（米ロサンゼルス現地時間）、米連邦航空局（FAA）から水素航空機の初飛行に向け、実験機としてのカテゴリーで特別耐空証明を取得したことを発表した。また、低出力・低速度での操縦性、燃料電池パワートレインの性能を評価するために実施した初回のタキシング試験のビデオ映像も公開した。
　ユニバーサル・ハイドロジェンの開発は日本国内からも注目を集めており、双日や三菱HCキャピタルらが出資する。
　特別耐空証明を取得した機体は「Dash8-300」を改造した飛行試験機。メガワット級の水素燃料電池パワートレインをナセルの1つに搭載した。このパワートレインは、ユニバーサル・ハイドロジェンが最初に商業投入する計画の「ATR 72-600」用改修キットに近い構成になっている。同キットは2025年から認定を受け、商業旅客機として運航する予定だ。