【潮流】海外旅行復活の道

　海外旅行に明るい道が見えてきた。
　その前に、昨年の訪日外国人旅行者数はコロナ前の2019年比12.0％の383万人、日本人海外旅行者数は19年比13.8%減の277万人だった。ほぼ回復度は拮抗しているように見えるが、G7並みの水際対策が始まった10-12月の3カ月は、訪日旅行者数が19年比37.6%の280万人、海外旅行者数が同23.1%の116万人だった。
　昨年10月以降の3カ月、訪日旅行者数は19年比で10月の20％台から11月38％、12月は54％とコロナ前の5割まで回復した一方で、海外旅行者数は10月21％、11月23％、12月25％と20%台で低迷した。
　年が明けて1月は訪日旅行者数が19年比55.7％の約150万人だったのに対して、海外旅行者数は同30.5％の44万人と3割にとどまった。ただ、10-12月の3カ月間、2割台と3割の壁を超えられなかったのに対して、1月に3割に達したことは、僅かながらも前に進んだ。