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2018.10.24

WING

関空9月実績、台風影響で総旅客数が前年比48%減

国際線49%減の89万人、国内線も45%減など影響大きく
 
 関西エアポートが10月23日に発表した9月の関西国際空港利用状況によれば、国際線・国内線を合わせた総旅客数は対前年同月比48%減の121万6867人となった。このうち国際線旅客数は49%減少した88万7370人。国内線旅客数は45%減少した32万9497人となった。
 去る9月4日に台風21号が関西空港を直撃し、エプロンや駐機場などが冠水。さらに、連絡橋にタンカーが衝突したことでアクセスも遮断された。その後、政府の後押しもあって迅速な復旧が進み、当初計画よりも速いスピードで復旧が進むことになり、閉鎖から17日ぶりとなる9月21日に全面復旧した。さらにその後、台風24号も近畿地方に上陸。前日から計画的に滑走路を閉鎖したことなどが功を奏してか、空港に大きな混乱はなかったものの、それでも関西空港の空の便に影響が生じた。
 こうした相次ぐ台風の影響を受けるかたちで、9月の国際線旅客は日本人旅客数が49%減少した31万3720人、外国人旅客数も49%減少した56万6400人となるなど、日本人、外国人旅客数ともに半減する結果となった。
 また同様に国際線・国内線貨物量も国際線が2万9474トン(前年比60%減)、国内線が227トン(前年比86%減)となるなど、関西圏の荷動きを支える関西空港の貨物取り扱いに、大きな影響が表れたかたちだ。