【潮流】まずはパスポート取得から
日本旅行業協会(JATA)がオンラインで開催したJATA経営フォーラムで、髙橋広行JATA会長は、「JATAとして取り組まなければならないのは海外旅行の機運醸成と新たな需要創造の2点」と指摘し、これに今後は全力で取り組んでいくことを明言した。2022年度も残すところあと1カ月。海外旅行の機運情勢と需要創造は、2023年度のJATA事業活動の最大の課題ということになろうか。
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が第2類から5類に5月8日の時点で切り替わる。この発表を契機に風向きが変わった。高橋会長は、「まずは海外旅行の機運醸成を図らなければならない」と語り、昨年7月に実施した海外旅行機運醸成キャンペーンの第2弾として、「海外旅行復活宣言キャンペーン」の展開を改めて強調した。実施時期は新年度に入る4月を想定しているようだ。
JTB、HISなど大手旅行会社が先行して海外旅行キャンペーンを展開しているが、新年度が始まった社会全体の高揚感の中で、ツーリズム産業全体で海外旅行機運醸成キャンペーンを実施することで、その後に続くゴールデンウィーク(GW)、そして最大シーズンの夏休み期間に向けて遅れている海外旅行の今度こその復活が期待sれる。