【潮流】「Web3.0」の旅行業
旅行業の先達で、既に一線を退いているものの、最新情報に詳しい知人から、旅行業界は「Web3.0」にどのように対応しているのか、と問われた。コロナ禍からの海外旅行復活の議論に手一杯で、「Web3.0」と旅行業について考える余裕はなかったし、これまでそれについて業界関係者から話を聞いたことはなかった。
知人によると、1990年代後半からの「Web1.0」は、インターネット黎明期で、旅行会社は専用回線による交通宿泊予約と紙媒体によるパッケージツアー募集の時代。
2000年代後半からの「Web2.0」は、スマートフォンの普及と「GAFAM」による個人情報が集積され、旅行業はOTAが台頭し、個人旅行が拡大。旅行会社は宿泊予約のウェイトが下がり、紙媒体とネット併用によるパッケージツアー募集の時代。
2020年代からの「Web3.0」は、中央集積のデータ情報管理が分散化、個人化し、特定の企業やサーバーに情報が集約されないユーザー間のビジネスに移行する。旅行業ではNFT、メタバースの活用による誘客が始まっている。