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川崎重工業、ヘリ予約・移動をオンラインで容易に
国内ヘリ運航は1日1時間弱!課題解決へ、利用拡大に期待
川崎重工は簡単な手続きでヘリコプターを使った空の移動を手配するワンストップサービス「Z-Leg(ゼータ・レグ)」の提供を開始した。当初は業務用サービスとして展開し、将来的には個人利用が可能なサービスに成長させる計画にあるという。
現時点では、東京へリポート、県営名古屋空港、神戸空港を拠点として、6社のヘリコプター運航会社やタクシー/ハイヤー会社と提携し、草津温泉、奥飛騨/上高地、熊野、日光への運航手配が可能とのこと。今後、仙台空港、佐賀空港、八尾空港、広島へリポートなどの他の空港/ヘリポート、九州や淡路島など、航路や目的地を順次拡充していく方針だ。
このサービスの開始において川崎重工業は、旅行会社大手のJTBとの間で販売業務の委託をスタート。JTBは旅行会社として初めて「Z-Leg」を利用し、ヘリコプターを用いた移動手段を提案することができるようにし、空路で結ぶパッケージツアーなどの新たな旅行商品を顧客に提供することができるようにする。さらには、訪日客の取り込みも期待されるところ。
これにより、ヘリコプターの特性を活かした観光地への顧客誘致など、これまでになかった観光・ビジネス需要を創出していく方針だ。
従来、ヘリコプターの予約はどのように行えば良いのかなど、一般の人々にはなかなかわかりにくい側面があった。その結果、ヘリコプターの利用はなかなか広がらないことが、日本のへリコプター業界の課題の一つでもあった。
※この記事の概要
・本邦ヘリ業界が抱えてきた課題
・日時・出発・目的地入力で簡単予約
二次交通予約もワンストップで
・「Z-Leg」の由来とは? など