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2023.04.05

ウイングトラベル

★「観光で地域を豊かにする」国内3事例紹介

 観光庁「持続可能な観光推進」ウェビナー

 

 観光庁は「持続可能な観光推進モデル事業」の一環として第3回目となるウェビナーをこのほど開催した。今回は「持続可能な観光、責任ある観光、そして再生型観光に対する今後の方向性とは」をテーマに、北海道ニセコ町と沖縄県(沖縄観光コンベンションビューロー)、長野県松本市(扉ホールディングス)の事例を紹介。第1回目と2回目の海外の事例紹介から国内へ移し、自治体、DMO、宿泊施設と、それぞれ異なる立場から持続可能な観光へ向けた環境面や社会面、経済面での取り組みについて触れ、共感に基づいた観光、世界に選ばれる持続可能な観光地、また地域共創といった、いずれも地域との連携を重視する姿勢を見せた。パネルディスカッションでは、持続可能な観光を推進する上で課題となる財源確保やオーバーツーリズムによる規制、地域参画、人材育成などの意見を交わしながら持続可能な観光の必要性について議論を展開した。

 

 ニセコ町「共感資本社会」をめざす
 環境大切の町づくりへ共感を生む観光

 

 北海道ニセコ町のプレゼンテーションには、片山健也町長が登壇し、環境保全をベースとした町づくり、また持続可能な観光に向けた取り組みや、将来的なビジョンについて言及した。片山町長は「観光や農業も含め、地域循環型の共感資本社会を作っていきたい。お互いを尊重し合う、人間の尊厳が大切にされる自由な風土のリゾート地でありたい」と述べ、共感に基づいた観光地を目指す考えを示した。
 片山町長は「観光も農業も環境がキーワードとなっている」と説明。