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2023.04.10

WING

ボンバルディア復権へ、鍵は防衛とアフター市場か

 業績好調・事業基盤も堅調、中期目標を引き上げ

 かつてエアバス、ボーイングに次ぐ、民間航空機産業の第三極といえば、カナダのボンバルディアだっただろう。しかしながら、ボンバルディアが社運を賭けた100席超級の「Cシリーズ」(現A220)プログラムは、エアバスとボーイングという強力な壁に阻まれて上手くいかず、結果として「Cシリーズ」プログラムをエアバスに売却。「CRJ」プログラムも、三菱重工業傘下のMHIRJに売却するなど、事業再編に踏み込まざるを得ない状況となった。
 そうしたなか同社は、足下の業績が好調な加え、事業基盤が堅実だとして、2025年の戦略目標をアップデートすることに踏み切った。なかでも鍵を握るのは、「防衛」事業と「アフターマーケット及び中古機市場」だ。

※この記事の概要
・「ボンバルディアの未来は明るい」
 マーテル社長、「自信をもってハードル上げる」
ボンバルディア・ディフェンスの発足
 20年代中に収益10億ドル超に成長
アフター市場、25年目標の20億ドル達成しそうな勢い

※画像=ボンバルディア・ディフェンスの事業が急速に成長する期待が。20年代後半までに防衛関連収益が3倍伸びる予想だ(提供:ボンバルディア)