記事検索はこちらで→
2023.04.13

WING

韓国海軍新鋭フリゲート艦、3代目「忠南」が進水

 国産ISMやフェーズドアレイレーダー搭載

 HD現代重工業は4月10日、韓国海軍のフリゲート艦である蔚山級バッチIII号1号艦である「忠南」(FFG-828)の進水式を挙行したことを発表した。同艦には韓国国産最新鋭複合センサーマスト(ISM)を初装備したほか、同じく国産の4面固定多機能フェーズドアレイレーダー(MFR)、赤外線検出・追尾装置などを搭載した。この「忠南」は、試験評価期間を経て2024年12月末に韓国海軍に引き渡し予定。その後、電化と運用展開のプロセスを経て就役する見通しだ。
 韓国海軍で「忠南」の艦名を初めて冠したのは、1963年に米海軍から購入した「DE-821」(駆逐艦)。同艦は1964年に韓国領海に侵入したソビエト潜水艦の対処に当たった。その後、国産技術で建造した「FF-953艦」(護衛艦)へと引き継がれ、同艦は1992年に初めて世界一周巡航訓練を実施し、2017年に退役した。