記事検索はこちらで→
2023.04.14

WING

米国防省、IBCSの全規模量産を承認

 年内の初期運用能力獲得へ

 米国防総省は4月13日(現地時間)、ノースロップ・グラマンの統合戦闘指揮システム(IBCS)の全規模量産(FRP)を承認した。この決定により米陸軍は、IBCSを展開する能力獲得を加速させ、センサー・指揮官・兵器間の統合を実現させていく。これにより、米陸軍によるミサイル防衛の最新化戦略の重要な基盤としての IBCS 重要な役割を帯びていくことになった。なお、FRP 承認によって米陸軍は IBCS を防空部隊に配備するスケジュールを立てることが可能になり、2023年中に初期運用能力(IOC)を獲得することを目指す。
 IBCS は全センサーとエフェクターを迅速に連接し、仮にセンサーの一つが作動不能になったとして、統合ネットワークを通して火器管制が可能なレベルのデータを伝送し360 度の視界を提供することができる。これにより状況認識を強化し、より効率的なリソースの管理・使用を可能にし、同盟国・パートナー国との統合も可能にするという。