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2023.04.18

WING

活動続ける中国情報収集艦が大隅海峡通過

 東シナ海へ航行、約20日かけて日本周回

 統合幕僚監部はこのほど、先月末から日本周辺での活動を継続する中国海軍のドンディアオ級情報収集艦(艦番号796)について、4月15・16日に大隅海峡の通過を確認したとして、日本本州・九州を周回して航行したことを発表した。
 同艦艇は15日14時ごろに鹿児島県種子島北東沖約70キロの海域を南西方向へ進んでいるのを確認した。その後、16日にかけて大隅海峡を通過して東シナ海へ向けて航行した。
 同艦艇が一連の周回航行を開始したのは3月28日で、このとき対馬海峡を北東方向へ進んだ後、4月3日には津軽海峡を北東方向へ通過、さらに10日には東京と御蔵島と八丈島間の海域を西方向へ通過しており、じつに約20日かけて周回したことになる。
 大隅海峡通過時に警戒監視・情報収集を行ったのは、海上自衛隊第42掃海隊(呉)の掃海艇「つのしま」および第4航空群(厚木)のP-1哨戒機だった。

※写真・図=日本を周回した中国のドンディアオ級情報収集艦と行動図(提供:統合幕僚監部)