【潮流】水際対策完全撤廃を
新型コロナウイルスの感染法上の規定を2類から5類に変更することが発表されて以降、旅行会社の海外旅行説明会や旅行促進イベントが活発化している。大手旅行会社は全国主要都市で海外旅行説明会や空港、店舗で海外旅行需要促進イベントを実施し、一般消費者を集めている。また、中堅旅行会社も顧客を対象に商品説明会を実施し、とくに春から夏・秋に向けて海外旅行パンフレットを配布している。
4月1日から添乗員付きパッケージツアーなどの募集型企画旅行をエスコート商品販売事業部に再編するJTBは、羽田空港で海外旅行機運醸成のイベントを開催。約1万6000人の応募があったという。コロナ禍の3年間も海外旅行を我慢しており、コロナの収束が近づいている中で、海外旅行への問い合わせ、申込みは増えている。
ただ、2月の出入国者の状況を見ても、中国を除いて訪日外国人旅行者数297万2600人、コロナ前の56%まで戻っているのに対して、日本人出国者数は98万800人、コロナ前の33%にとどまっているのが現状だ。