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2018.10.31

WING

ベルギーが次期戦闘機にF-35A決定

34機を2025年から導入へ40億ユーロの計画

 ベルギーのスティーブン・バンデプット国防大臣は先頃、来年からの総額90億ユーロに上る防衛力整備計画を盛り込んだ軍事計画法を議会に提出し、この中でF-16戦闘機の後継となる次期戦闘機として、F-35A戦闘機34機の導入を明らかにした。シミュレーター、教育訓練などを含めた総額は40億1100万ユーロとされ、2025年に初号機を取得し、2030年までにF-16からの更新を完了する計画となっている。
 ベルギーのF-16後継機としてはF-35Aのほか、ユーロファイター「タイフーン」、ダッソー「ラファール」も候補となっていた。この決定にダッソーは抗議するコメントを発した。
 ベルギーはF-35開発メンバーには入っていないが、オランダと軍の運用面で一部統合化を図っているため、オランダ空軍が既にF-35Aを導入していることなども選定に影響があったことも考えられる。タイフーンについてはイギリスが、ラファールはフランスが大幅な産業移転や、後方支援面での支援を含む提案を行っていた。