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ネステ、シンガポールのSAF生産施設の拡張完了
再エネ生産能力年260万トン、SAFは100万トンに拡大
持続可能な航空燃料(SAF)など、再生燃料を製造するネステは5月17日(現地時間)、シンガポールの製油所で進めてきた拡張工事を完了し、開所式を挙行した。この拡張によりシンガポール製油所の再生燃料生産能力は従来比で倍増した年間260万トンにまで拡大し、このうち最大100万トン分の燃料をSAFとして航空会社などに供給する計画だ。
シンガポール・チャンギ空港はアジア太平洋地域のハブ空港だ。ネステは去る2018年12月に、シンガポールにおける生産量拡大に向けた投資を決定。総額16億ユーロの大規模投資により、拡張プロジェクトを遂行してきていた。これにより、シンガポールを同社のSAF生産のグローバルハブとして確立することを目指している。
今回の拡張によりシンガポール製油所は生産能力の向上を図ったことはもちろん、原料の前処理能力も強化したとのことで、廃棄物や残渣などの処理能力が高まったとしている。
※写真=拡張工事を完了したシンガポール製油所。SAFを年100万トン生産する能力を手にした(提供:ネステ)