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2018.11.02

WING

陸自、化学器材の成績表を書換え疑惑を発表

 陸上幕僚監部は去る10月26日に、化学器材の通信関連試験の成績表に書き換えの疑いがあることを発表した。
 今回書き換えた疑いがある部隊は補給統制本部で、陸上自衛隊内の調査により判明している所では、陸自化学科部隊に装備されている生物剤警報器と広域放射線監視装置の一部の通信器材の電波を検査した際の試験成績表が、書き換えられた疑いがあるというもので、器材の電波出力を許容値内に収まるよう書き換えた疑いだ。
 陸幕は、当該器材は訓練等に際し、主に自衛隊施設内において使用するものであり、電波も微弱なことから人体や周辺への影響は想定されないとしている。なお陸自では既に本器材の運用を停止しているとのことだ。
 また今後は、引き続き調査を実施し調査結果がまとまり次第公表するほか、事実関係判明次第関係者に対し懲戒処分を実施するとしている。